BMXの楽しみ方

BMXの楽しみとして、パーツをユーザーの技術や好みによってメンテナンスやカスタマイズすることが出来ます。
BMX初心者の多くは知識が豊富にはないでしょうが、BMXのパーツが分からないと、パーツの交換や修理をする上で困るときがありますので、この機会に覚えておくべき主要なパーツを覚えておくことをオススメします。

フラットランドのフレームはBMXの中ではトップチューブ(フレームの先端からサドルまで)の長さが一番短くなっています。
ストリートのトップチューブの長さが約514ミリに比べると、フラットランドはトップチューブの長さは約480ミリと短くなっています。
ストリートに比べ、フラットランドはマニュアル(静止した状態でウィリー)がし易くなっています。
初心者で小柄な方はトップチューブが短いBMXを選ぶと乗りやすいかと思います。
フレームの強度はストリートのほうが高いようです。

また、フラットランドを始めるユーザーに是非、購入していただきたいパーツがバーエンドです。
バーエンドはグリップを保護するための物です。
フラットランドでは上級者でも転倒することがありますが、バーエンドがあると、転倒した際にでもグリップやハンドルの損傷が減少されます。
一般に販売されているコンプリートバイク(完成車)にはバーエンドが付いてないことが多く、オプションパーツとして販売されています。
バーエンドはスチール製やアルミ製、チタン製があり、一般のものでは1,000円から3,000円くらいとあまり高価ではないので必ず購入するようにしましょう。



バート

BMXにはスノーボードのハーフタイプと同じような「バート」という競技があります。
ハーフパイプのコース内でジャンプをしたときの技や空中姿勢を競い合うものです。
全国的にはハーフパイプの数は増えてきていますが、競技人口はそれほど多くありません。
ですのでBMX初心者が競技を始めてすぐに日本のトップライダーになるチャンスがあります。

バイクの特徴はストリート、パーク、バートは基本的には同じです。
フラットランドよりもフレームが丈夫です。
パークにあるハーフパイプをバーティカル(バート)やランページ(ランプ)とも言います。

また練習場所ですが、BMXができないパークもありますので事前に調べることをおすすめします。
日本のバーティカルは秋田、東京をはじめ全国に点在しています。
パークガイドのウェブサイトを見て、自宅の近くにあるバーティカルを調べてみましょう。
日本ではインラインスケート用等と兼用しているバーティカルが多いようです。

海外のハーフパイプはとにかく幅が広く、日本の倍ぐらいの幅はあります。
実際の競技で使うハーフパイプはスケート用とBMX用はバーティカル部分の長さが違います。
スケート用は長く、BMX用は短くなっています。
Xゲームスなどの大きなイベントの際はスケートボードとBMX用のハーフパイプが用意されています。
バーティカルの長さは、R面が地面に対しと垂直な状態になってからの長さをいいます。
海外ではBMX用は短く、スケート用はやや長く造られることが多々あるということです。
日本のバーティカルの多くはスケート用に造られているようです。



飛ぶことが楽しい

BMXは他の自転車と違い、用途によってバイクの種類がたくさんあります。
ここでは変わったものを紹介します。
土などの悪路で使用するフリースタイル用のバイクにダートがあります。
土のレースコースでジャンプをメインとしたものをトレイルライディングといいます。
そこから派生した競技がダートジャンプです。
ダートジャンプ用のバイクは着地の安定性を重視したつくりでホイールベースがフラットタイプと比べると長く、トップチューブ長のサイズが一般的には20から22インチです。
基本的な装備はペグと前ブレーキがなく(後ブレーキのみ)、ジャイロが付いているものが通常です。

ストリート、パーク、ダートを兼用するライダーもいます。
BMXの競技を始める際、必ずしもダートジャンプ用のモデルではないとだめということはありません。
BMXユーザーのスタイルに合わせてストリート用にカスタマイズしたものかダートジャンプ用にするのかを選択した方が良いでしょう。
ダート競技しか行わない場合には前後ともダートタイヤを使用し、街中でも乗る時はリヤタイヤをストリート用に変更することをオススメします。

プレイフィールドは専門的なトレイル、ダートコースがあります。
但し、トレイルはイリーガルなところが多く、公表されている場所は少数です。
情報を得るには実際に競技をしている人から直接、情報を得たほうが良いかと思われます。
BMXのトレイルのウェブサイトを調べて、管理者や運営者に連絡を取ってみる方法もオススメだと思います。



フリースタイル

初心者がBMXを購入する時にオススメなのがフラットランド用です。
フラットランド用のBMXの特徴は非常にコンパクトになっていることです。
フラットランドのフロントホイールとダウンチューブの間が大きく、前後ブレーキ、ジャイロやアルミ製の太めの4本のペグ、バックスライドハブが装備されています。
バックスライドハブはリヤホイールが逆回転した時に、クランクも一緒に回ることを防ぐハブで、別名はフリーコースターともいいます。

ハンドルをクルクルと回すことができるヘッドアングルが立っています。
中には折りたたみができるBMXもあり、車のトランクに積んで公園や平地で遊ぶユーザーもいます。
上級者用ではブレーキが無いものや、前輪のみや後輪のみのブレーキをセッティングしているライダーもいるようです。
初心者には前後のブレーキがある方が上達も早いので、上級車の真似をしたスタイル重視にならない方が良いかもしれません。

初心者がフラットタイプを行う場所としては、平地なところならどこでも大丈夫です。
但し、技術が上昇すると、路面コンディションに気を使うようになります。
上級者になると真っ平な平地でタイヤのグリップも確保できる場所でなければ、技術力の向上が難しくなります。
上級者になるとBMXの練習場所を探したり、確保するのも苦労があります。
フラットタイプは全国各地のコンテストやクラブイベントがあります。
中でもKOGは世界でもレベルが高いコンテストシリーズで、世界のトップライダーがイベントに参加することで非常に人気があるBMXのイベントです。



BMXの競技

BMXのカテゴリはレースとフリースタイルに分けられます。
レースはコース内のスピードを競います。
BMXのレースは歴史もあり、競技人口も多いスポーツで、2008年の北京オリンピックから正式種目になります。

フリースタイルは元々はレース場でライダーが曲乗りの技を披露し始めたのがきっかけだそうです。
現在ではBMXは多くの競技に分類されています。
レース競技はバイクのモトクロスレースと同様で悪路のオーバルコースをグルグル回り、規定集回数を先にゴールした人が勝ちとなります。
コース中には連続した細かい凸凹が続く場所やジャンプ場等があり、見ていて興奮するスポーツです。

フリースタイルはフラット、ストリート、パーク、バート、ダートの5種類に分けられます。
フラットは平地だけで乗る競技、フリースタイル競技では歴史が一番古く、競技を始めることが手軽にできます。
フリースタイル競技は競技人口も最も多く、体格や競技を行う地域のハンデがないので、他のスポーツと違い、日本のライダーが海外で苦戦するようなことはありません。
実際に日本でトップクラスの実力を持つるライダーは海外でも戦える力があり、国際舞台でも多く活躍しているということです。

ダートは凸凹があるコース内でジャンプをした時にハンドルを捻ったり足を離して技の難易度や習得度を点数にし、競うものです。
ダートタイプのBMXは、タイヤの凸凹が他の自転車よりも大きいのが特徴です。
余談ですが、待ち乗りで使用するときはダートタイプを使用している方も多いですが、私はフラットタイプをおすすめします。



ストリート

BMXのフリースタイルの中に、ストリートという代表的な競技があります。

最近では、よく街で見かけることもあるかもしれません。

ストリートとは、簡単に言うと日常にある階段等の段差、塀や建物等の壁、手すりなどを利用して、自分たちなりのトリック(技)を繰り出していくことです。

ストリートには、フラットランドと違ってこれといった大会がなく、ライダーが競技を争う場はあまりないようです。
特に日本は、狭い土地柄ですので、ストリートライダーにとっては、よいスポットを探すのに大変苦労しているようです。

BMXで圧倒的な人気を誇るフラットランドに対して、ストリートを楽しむライダーもそう少なくはありません。
ストリートの中にも代表的なトリック(技)がありますので、いくつか紹介してみましょう。

「グラインド」は、BMX独自のもので、前輪と後輪に取り付けられた「ペグ」というパーツを、段差や手すりに引っ掛け、滑り落ちていくというトリックで、その激しさに火花が出るほどと言われているパフォーマンスです。

「ウォール」は、その名の通り壁を渡る(走る)という意味で、壁面に張りつきながら走行するという高度なトリックのひとつです。

「ドロップオフ」は、階段や段差などに走っていき、飛び降りるトリックのことです。
時には、3メートルほどの高いところから飛び降りながら他のトリックをしたりすることも多いようです。

このように、BMXのストリートはルールのない自由な発想の中で繰り広げられるパフォーマンスといえるでしょう。



基本的なトリック

BMXのフリースタイルの代表的なひとつとして「フラットランド」があります。
その中の、トリック(技)の基本的なものをご説明しましょう。

トリックには、数え切れないだけの種類があると言われています。
ただ、いきなりは難しいトリックに挑戦するのは無謀なことなので、まずは基礎的なことから少しずつステップアップしていくのが良いと思われます。

BMX初心者が一番最初に覚えると言われている基礎があります。
それは「ジャックナイフ」というトリックです。
BMXが好きな方なら一度は聞いたことや見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

ジャックナイフというトリックは、リア(後輪)を上げる技で、基本的なものですが、一歩間違えれば怪我をしますのでしっかりおこないましょう。
フラットランドのルールで、走行→トリック→走行という基本があります。
この基本に習って、まずは少し早いスピードで走行し、両足でペダルを水平にし、力を入れ立ったままで、前輪のブレーキをかけた瞬間に後輪を上げてください。
その後バランスをとり、再び後輪を地面に下げたら、ブレーキを解除し、前へ走行します。

コツは、ブレーキはしっかりと強く握り締め、両腕をまっすぐ伸ばし前輪に加重をかけるようにします。
力を入れすぎて前に倒れてしまいそうな時は、お尻に力を入れ体制を整えてみると良いでしょう。

このトリックは、はじめのうちはバランスをとるのが大変ですが、何回かトライしていくうちに、馴れてコツを掴みますので試してみてください。



BMXを始める前に(初心者編)

最近、BMXを通勤用など、一般的な自転車として利用されている方をよく目にします。
これからBMXを購入しようとお考えの皆さんは、どのようなスタイルで利用しようと考えていますか?

ここでは、これからBMXを本格的に始めたい初心者の方の為に、どのようなものを選ぶべきかを考えてみましょう。
ちなみに、通勤などでBMXを使いたいという方は、量販店などで売られている1〜2万円くらいのもので充分だと思われます。
あまり高価な競技用のものを買われても、メンテナンスなどの維持費用にかかるので注意しましょう。

それでは、本格的に始めたいという初心者の方はまず、どのようなスタイルで乗りたいかが重要なポイントとなってきます。
BMXのフリースタイルには、大きく二つにわけて「フラットランド」と「ストリート」という種目があります。

簡単にいうと、フラットランドは、平らな場所で自転車本体と一体となって回転したり技をおこなう競技で、初心者には人気がある種目です。
ストリートは、壁や段差のあるところでジャンプしたりする競技です。
それぞれのスタイルによって選ぶ車体が違ってきますので、初心者の方は特に注意しましょう。
v 初心者が選ぶコツとして、フラッドはコンパクトで軽めのものをえらびましょう。
逆にストリートは、頑丈で重いものが良いでしょう。

価格的には、ストリート用で3?4万円程度、フラット用は最低でも6?7万円程度のものが良いと思われます。
初心者であれば初めから特別高いものではなく、そのスタイルにあったものを選ぶことが大事です。

ここまで簡単にお話ししましたが、まずは自分がどのスタイルで乗りたいかをハッキリさせることが初心者にとって一番大事なことといえます。
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フラットランド

BMXのフリースタイルの代表的な種目のひとつに「フラットランド」という競技があります。
競技というと何か堅いイメージがあるので、フラットランドの楽しみ方について考えてみましょう。

まず、フラットランドとはどのようなスタイルなのでしょうか?
文字通り、フラット(平らな部分、地面)ランド(舞台、遊び場)のように、舗装されている平らな地面の上で演技することとしておきましょう。

BMXにおけるフラットランドのルールで一番大切なことは、足を地面につけてはいけないといことです。
フラットランドにはひとつのパターンとして、はじめ二輪で走行し、次に一輪の体勢でバランスをとりながらトリック(技のこと)を入れて、最後に二輪の状態に戻り終わりというパターンが基本となります。

フラットランド用の自転車のしくみは、前輪と後輪の左右にペグ(足を置く部分)が4本装備されています。
そのペグに足を掛けハンドルやシートをさまざまな体勢でバランスをとり、色々な角度、回転、スカッフ(タイヤを靴底でこする)などをして、自転車と一体となり技を披露しあうのがフラットランドです。

フラットランドのトリック(技)の種類は、無数にあるといわれ、現在でもプロ・アマ問わず数々のトリックが生み出されているといわれています。
自分のスタイルにあったトリックを考え生み出してみるのも楽しみの一つかもしれません。
もし自分で生み出したトリックが、プロの競技で使われていたら夢もようですね。

このようにフラットランドには、自分で楽しむ以外に、BMXを見ている人たちにも楽しみを与えるものといえます。

BMXを楽しむにあたり自分にあったスタイルのフラットランドを探してはどうでしょうか?




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