BMXとはどんな自転車?
あなたは、BMX(ビーエムエックス)という自転車をご存知ですか?
似たようなロゴで「BMW(ビーエムダブリュー」という自動車がありますが、これとはまったく関係していません。
BMXは、アメリカで誕生した競技用の小型自転車のことです。
Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)の英語の略で、当時子供たちが大人のモトクロスをマネして、カゴや泥除けを外した子供用の自転車で、土の上や階段などを走りまわっていたことから、BMXはこの世に誕生し、その後大人の乗り物となっていったそうです。
日本では、1978年頃から1982年頃にかけてBMXが人気を集め、新型の自転車として当時は飛ぶように売れたそうです。
競技用として使用されるほかにも、一般用に自転車として使用する方もたくさんいました。
自転車の形的に乗りやすいのかもしれません。
また、スピルバーグ監督の映画「E.T.」で子供たちが乗っていた自転車は、日本で製造されたBMX (大阪のクワハラ社製)で出演者の子役たちにも大好評だったといわれています。
BMXは、競技用として使用されることが主な目的で、ジャンプなどのダートコースなどで競争しあうレーサーと、様々なトリック(技)を競い合うフリースタイルに分けられています。
今やBMXは、男性、女性問わず子供から大人まで幅広い世代で楽しまれる競技として親しまれています。
是非機会があれば、一度チャレンジしてみては如何でしょうか?
バイシクルモトクロス
昔大ヒットした「ET」という映画を覚えていますか?
主人公の少年がETをカゴに乗せて疾走し、ETの魔法?で月をバッグに空を飛ぶというシーンは映画史に残る名シーンだと思います。
そのETで主人公が乗っていた自転車がBMXです。
BMXは「バイシクルモトクロス」の略です。
BMXはレースタイプとフラットランドタイプとダートジャンプタイプの3種類があります。
ここではフラットランドタイプを説明します。
BMXは広大な広場やスタジアムで競技をするグランドトリックとランプがあります。
空中で技を披露する競技が有名で、Xゲームスでも非常に人気があります。
他にMTBのダウンヒルレースの競技者がジャンプの練習するときにも使用するそうです。
BMXは自転車をコントロールするためのテクニックを上達させたい方にはオススメな自転車です。
フラットランドが一般的に知られるようになったのは、某テレビコマーシャルが有名です。
ハンドルをクルクル回す自転車がCMに流れて話題になりました。
最近では青少年が公園など広いスペースでハンドルや自転車をクルクル回している姿をよく見かけるようになりました。
彼らが乗っている自転車がフラットランドです。
この自転車の特徴は前後にハブステップ(正式名称:ペグ)というパーツが付いています。
前輪や後輪のハブステップに足をかけて重心を取りながら多様なトリックをすることができます。
フラットランドを使った正式な競技会も行われているそうです。
競技の内容としてはフィギアスケートと同じような方法で行われ、決められた時間内にトリックをしてそのトリックの難易度や技術の習得度ならびに観客をいかに盛り上がりによって点数が決められ、順位を競うようです。
BMXのパーツを覚えよう
BMXユーザーの多くは愛車をオリジナル仕様にカスタマイズしています。
BMX初心者がカスタマイズをする上では、パーツの特性を知ることが大切です。
BMXユーザーの中にはハンドルを長さを調節するために切断することがあります。
その時はグリップも切ります。
グリップはナイフで簡単に切ることが出来ますが、ハンドルにつけたままグリップを切るといびつになるのでグリップを外してから切ったほうが良いでしょう。
またグリップを外すときはドライバーを中に差し込み、薄めた中性洗剤を注入すると簡単に抜けます。
グリップをハンドルに挿入するときは、グリップの内側を中性洗剤に塗りこむと簡単に出来ます。
グリップ自体は汎用性が高いのでユーザーがお気に入りのメーカーや色に変更することも多いようです。
パーツでBMXのオリジナリティーを出そうとするユーザーもたくさんいます。
価格は1ペアが1,000円程度から販売されています。
コンプリートバイクの多くが採用しているブレーキレバーはTEKTRO製です。
BMX好きのユーザーはDIA?COMP製のブレーキレバーに変更することもあるようですが、初心者のうちは最初から取り付けてあるブレーキレバーで十分だと思います。
パーツ交換でBMXの特性が一変することもあり、乗りこなせないうちはあまりいじらない方が良いでしょう。
スキルがアップしてから換えることをオススメします。
フラットランドのハンドルバーはストリートの形状と違いがあります。
ストリートのハンドルは走行中の安定感を考慮し、ハンドルが大きく造られています。
フラットランドはトリックをするために、ハンドルが低く小さくなっています。
一部のハンドルバー以外はカットが必要となります。
切断をしないと、ハンドルを握る位置が長いためにトリックがしにくくなる為です。
ハンドルバーはホームセンターで売られている金ノコで簡単に切ることが出来ます。
ペグの役目
BMXのパーツのひとつに「ペグ」という部品があります。
ペグとは、金属で作られた筒状のもので、BMXのトリック(技)に使われる重要な役目をするパーツのことです。
ペグは通常、前輪と後輪の左右のハブの部分にそれぞれ1本ずつ計4箇所装着できるようになっています。
ペグには、アルミ製の軽いものから、鉄製の重いものまであり、それぞれのスタイルによって使う目的が分かれてきます。
ペグを利用したトリックには、ストリートの「グラインド」という技があり、ペグを段差などに引っ掛けて滑ることをいいます。
グラインドなどのトリックによって、ペグが段々と磨り減ってしまうので、鉄製で丈夫なものを使用しますが、すぐに取替えが必要な消耗品のひとつです。
一方、フラットランドでは、ペグは足を置くためのものであったり、手で握るための取っ手としても使用するので、太くて軽量なアルミ製のものが使われることが一般的と言われています。
ペグの形状を比較すると、長いペグは端の方に乗れば回転しやすいですが、バランスをとるのがとても難しくなります。
短いペグは、バランスがとても取りやすいのですが、回転するにはなかなか難しいものといえます。
このようにペグの形状ひとつとってもBMXは、パーツひとつひとつが重要な役目をしており、尚且つ奥の深い乗り物だと言えます。
あなたのライディングスタイルにあったペグを選ぶことが、BMXを楽しむひとつのポイントといえるかもしれません。
BMXを始めたい方へ
BMXに関心を持ち、自分もあんなにカッコよく乗りこなしてみたい!と思ってこれからBMXを始めることを考えていらっしゃる方に、BMXの初心者が始める際に色々と気をつけるべき点などを挙げてみたいと思います。
BMX初心者がまず初めにすることといえば、自分に合ったBMXを手に入れるということですね。
でも普通の自転車ならまだしも、パーツも特殊で勝手のわからないBMXとなると初心者にはどんなものが良いのかよくわからないということも多いのではないかと思います。
そんな時にBMXを選ぶポイントとなるのはどんなことでしょうか。
BMXにはフラットランドやリアルストリート、レース、ダートジャンプなどといった様々な種目があります。
このうちの何をしたいかによって選ぶBMXが違うのです。
フラットランドをする為のBMXには独特のパーツがある為ストリート用のBMXを買ってしまうと思うようにワザの練習ができないということになってしまいます。
このあたりが把握できておらず違ったジャンルのBMXを買ってしまうということが初心者には結構ありがちなようです。
購入の際には必ずショップの店員さんに自分が何をしたいのかを伝え、それに適したものを案内してもらうようにしましょう。
なんでも形から入るのが好きというタイプの方は、BMXも自分の好みのパーツをバラで購入してお気に入りの自分だけのBMXを組立てたいという人もいらっしゃるかと思います。
ですがBMXの場合は初心者のうちは完成車を購入する方が無難なようです。
完成車はメーカーで完成した状態まで組立てられてから販売されるものと、販売をするショップがオリジナルでパーツをセレクトして組み立てて販売しているものとがありますが、後者の方が良いものを手に入れることができることが多いようです。
BMX独自のパーツ
BMXが他の自転車と違う大きな特徴は前後輪にペグというパーツがあることです。
ペグはフラットランドではトリックをする際に足を置くところです。
ストリートやパークではグラインドをする時に必要となります。
フラットランドとストリートではペグにも違いがあります。
BMXのストリート用では滑りやすいようにコーティングがされています。
一方BMXのフラットランドでは、足を乗せたときにバイクを安定させるために太くなっており、滑り止めのコーティングがされています。
前輪のペグは太いままの円柱だとフォークに干渉してしまいます。
また、多くのペグの付け根部分が細くなっています。
ストリート用などの細いペグはそのままの太さで取り付けられることもあります。
ペグにもハブと同様に穴の径が2種類あり、ハブが14ミリでペグが10ミリの場合は取り付けることが出来ません。
逆にハブが10ミリでペグが14ミリの時はペグアダプターを使うと取り付けることが出来ますが、基本的にはハブとペグの径が同じものを使うことをオススメします。
因みにペグアダプターは、ペアで約700円で販売されているようです。
フラットランドの後輪のペグは前輪とペグと同様に太めに作られています。
後輪のペグは前輪と違い、フォークのオフセットに干渉することもないので付け根が細くなってはいません。
BMX初心者のユーザーはウィリー等の後輪のペグを使ったトリックをする機会が多いのでペグの減りは後輪のほうが早いようです。
フラットランドのタイヤの幅は細い方が小回りがききますが、バイクに安定感を出したいときはタイヤの幅を広くします。
但し、タイヤサイズを変える時はチューブもその幅に合わせたものにしなければなりません。
タイヤの替え時は溝が全体的に見えなくなった時がオススメです。
フリースタイル用バイクの種類
BMXフリースタイル用のストリートバイクは街中、いろいろな物を使って乗ることができ、ここ最近注目されているバイクです。
ストリート用のバイクはパーク、バートと基本的には同じ形のバイクを使います。
特徴としてはフレームが丈夫にできていつことが挙げられます。
BMXのストリートはフラットランドに比べて大き目のトップチューブが長く、サイズは19.5インチから21インチのモデルが一般的です。
購入に当たってはユーザーの体格やライディングするスタイルに合わせてサイズを選択することが多いようです。
初心者用のBMXには4本のアルミ製ペグ、前後ブレーキ、ジャイロが標準装備されています。
ここ最近の流行は片側に2本のペグ、後ブレーキのみというセッティングのようです。
但し、これはある程度のレベルが向上してからにした方がよいでしょう。
初心者のうちは上記のようなフル装備がオススメです。
これはスキルを早く身に付けるには必要な装備であるためです。
最初にスタイル重視の装備をすると、うまくBMXを乗りこなすには遠回りになる可能性が高く、あまりオススメはできません。
ストリート・パーク・バートをするときには前後ともストリート用のタイヤで大丈夫ですが、ダートの時はフロントタイヤだけでもダート用にしてください。
ダートでストリート用のタイヤを使用すると、グリップが無く転倒しやすくなります。
怪我等を防ぐためにも防具やタイヤは必要になります。
ストリートバイクは家から出た時点でプレイフィールドと言えます。
いかに面白いフィールドやコースを見つけることがBMXのレベルの向上につながります。
各パーツの名前
BMXの各部分のパーツの名前をすべておわかりですか?
色々な説明文を読んでいても、パーツの名前や場所がわからなければ意味が通じない場合もあります。
そこで、各パーツの名前と簡単な説明をします。
まずは、手前の部分から「ハンドルバー」です。
誰でもご存知の部分で通常ハンドルと呼んでいます。
ハンドルのすぐ下に、ハンドルを固定するパーツ「ステム」というものがあり、フラットランドのバランスに重要な役目をしています。
更にステムの下に、ハンドルをくるくる回し、ブレーキワイヤーをからませないようにしてくれる「ジャイロ」というBMXの特徴的なパーツのひとつです。
次に、前輪・後輪と「タイヤ」があります。
このタイヤとハンドルをつなげる役目をしているのが、「フォーク」というパーツで、タイヤを支える役割もしています。
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その他タイヤを固定する「リム」というパーツがあり、これはブレーキを挟む役目をし、メッキ加工された「メッキリム」が一般的に使われています。
フラットランドで使用する「ペグ」というパーツは、前輪・後輪の中心に1本ずつ取り付けることができ、乗ったり掴んだりすることに使用されています。
お尻を乗せる部分が「サドル」といい、フラットランドでは掴んだりが主で、上下の高さ調整ができます。
サドルとハンドル間に、「トップチューブ」というパーツがあり、フラットをされている方には必要な部分といえます。
足を乗せる部分を「ペダル」といい、そのペダルと接続されているのが「クランク」といいます。
一番大きなギアの部分を「スプロケット」といい、大きさによってスピードが変わります。
その他に、サドルを支える「シートポスト」「シートポストクランプ」というパーツがあります。
このようにBMXは、たくさんのパーツから組み合わさってできた自転車なのです。
パーツの選び方
BMXを乗っている人たちを街で見かけると、カッコよくて憧れたりしませんか?
しかも、ジャンプしたり回転したりと華麗な技を見るととても楽しいですよね。
そんなBMXの車体は、数々のパーツが組み合わさってできた自転車なのです。
しかもそのパーツひとつひとつの性能によって、使用する乗り方が変わってくる、とてもデリケートで特殊な自転車なのです。
では、BMXのライディングスタイルによってどのようなパーツを選んだらよろしいのでしょうか?
BMXのスタイルには大きく分けて、「フラッドランド」と「ストリート」という乗り方があります。
まず、フラッドランドのパーツ選びの特徴は、バランスを取りやすく安定しやすいようにフレームの小さいものが良いと言われています。
一般的に販売されている完成品は、フラッドに適合しているものが少ないようです。
ペグ(足を乗せる部分)というパーツを選ぶコツは、ツルツルのものではなく、太くて滑りにくいものが良いです。
リム(車輪の部分)というパーツは、ブレーキの効きをよくする為に、メッキ製のものが良いと思われます。
そして一番重要なパーツは、コースターハブというものです。
これは、車輪の中心にあるスポークが通してあるパーツで、後ろの車輪が後ろに回転した際、ペダルが回転しないようになっています。
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次に、ジャンプなどを目的としたストリートのパーツの特徴のひとつとして、ブレーキは後ろ側のみでよいとされています。
フロントブレーキを外す人が多いので、ストリート専用のBMXは、はじめから付いてないものが売られています。
ペグは、フラッドとは逆に滑りやすいツルツルの鉄製が良いでしょう。
ペダルは、壊れにくいアルミ製が良いです。さらにピンが付いたものを選ぶとシューズがピンにひっかかり滑りにくいです。
このように、BMXには、それぞれのスタイルにあったパーツ選びをすることが重要だと考えられます。
購入時には、お店の方によく聞かれてから買うことをオススメします。